半熟ドクターのジャズブログ

流浪のセッショントロンボニストが日々感じたこと

バランス感覚

バンドメンバーがこの前結婚したわけさ。 で、スピーチってほどではないんですが、なんかしゃべらなあかんかったので、その際に色々考えたことを、ここに書いてみようと思う。 おめでとうU君。 * * 結婚したメンバーはだいぶ歳の若いピアニスト。 学生時代…

私たちが楽器が上手くなる理由には2つあってだな その2

前回エントリーhttp://jazz.g.hatena.ne.jp/hanjukudoctor151017では、人が音楽を続けていくには、きれいな理由だけではないということを書きました。 その人がいかに音楽が好きで音楽にコミットしてゆくかというまっとうな「白理由」の他に、音楽以外の部分…

私たちが楽器が上手くなる理由には2つあってだな

今回のはあまり生産的な話ではないです。 学生であれ、社会人であれ、プロであれアマチュアであれ、音楽を続けることによって経験は積まれてゆき、程度の差はあれ、それなりに習熟してゆく。 不思議なことに、コンスタントに続けていても、上達は均等に起こ…

呼吸の話

管楽器の呼吸の話はいろんな人が書いている。本でも、ネット上でも、沢山の情報に接することができる。 長らく管楽器をさわっている自分は、こういう情報にとかく辟易としていて、あまり重視してなかった。呼吸に関しては漫然と行い、それでよしと考えていた…

楽器の技量と音楽の技量と

この前に書いたことと、一部似ているけれど。 そんなわけで、楽器の技量と演奏のパフォーマンスは必ずしも平行しない。 楽器がうまければ使用する引き出しも多く、サウンドをカラフルにすることはできるが、どうしてもおさえるべき部分は、ある種の覚悟のよ…

楽器のうまい下手、アマとプロの汽水域にいる話

ちょっと前にTwitterでも書いていましたが。 私は、昼間は普通の仕事をしているのですが、趣味としてジャズをやっております。 アマチュアのジャズミュージシャンの実力としては、どれくらいのポジションにあるか?というのは、なかなか難しいよなあと思いま…

ヒゲとボインとギター

ワークライフバランス(Wikipedia)という言葉と同様に、ミュージックライフバランス、ということを考えてもいいと思う。 バランスを欠いている人が周りに多すぎる。 自戒もこめて。クールダウン。 * * * プロの場合はすべてのエネルギーを注力することが許…

ボーカルと私。

最近私はあちこちで歌い散らかしているわけです。はい。 実際のところ嫁には、あんたの歌どうなん?と聞かれますが(あ、嫁は私よりずっと歌がうまいのです。ドラムしながらのコーラスには定評がある)実際のところどうなん?と私も思う。まあ、ひどく音程は…

練習におけるPDCAサイクル

インプットとアウトプットの話を前回(http://jazz.g.hatena.ne.jp/hanjukudoctor/20130610)書いた。 ああいう書きかたをしたのは、要するに今の自分の行動に辟易していたからで、あれから1ヶ月あまり、新しい企画や前回やった企画のその2、というのをあ…

インプットとアウトプット

まずは去年の総括と目標を参照頂きたい。 >http://jazz.g.hatena.ne.jp/hanjukudoctor/20130108 ワンホーンでのバンドを作る。自分に責任のある形でライブをしなければならないなあ、と思うのです。トロンボーン一本という形で、どこまでお客さんに満足して…

バラードの難しさとポジションのはなし

去年の総括にも書きましたが、最近やっとバラードに取り組もうと思えるようになった。 なにしろバラードは難しい。 私は アドリブとテーマで言うと、アドリブの方が先になんとなく形になってはいたが、テーマを歌うというのが実に苦手な男だった。いまでもそ…

2012年の総括

去年も音楽には精をだしました。 ちなみに2011年のまとめはコチラ>http://jazz.g.hatena.ne.jp/hanjukudoctor/20120119 昨年に引き続き、県外のセッションにもぼちぼち顔を出しましたが、後半は頻度が落ちたように思います。地元においても、特に今年の後半…

ピアニカ事始

先日久しぶりに人前でピアニカを演奏しました。しかも、音楽にたいして興味がない人たちの前で、しかもピアニカ一本の独奏という、えらくハードルの高いミッションでした。おまけに寒風吹きすさぶ屋外で…いろいろな悪条件の重なった演奏でした。あ、写真は3…

コンディミ事始

今更ながら、コンディミをしこしことやっている。 ジャズのフレージングについては、たとえばオルタードがどうとか、コンディミがあるとか、そういう話はアドリブの勉強をしていた初学の段階でもちろんさらうわけですけれども、その後、コンディミに関しては…

音程

図らずも最近はビッグバンドに参加しており、トロンボーンのトロンボーンらしいハーモニーの追求をするわけなんですけれども、自分のピッチに反省させられることが多いです。 これがまた、あからさまなメロディーのトップノートだと合わせられるのに、二番手…

”Sweet Memories”

すっかり寒くなりましたね。息抜きの話をします。 私はカラオケなどでは昭和歌謡を好んで歌うのですが (イマドキよくある、譜割りが複雑な歌を歌うと、思っていた以上に歌えなくて、我ながらがっかりします。頭の中がイマドキ仕様になっていないんですよ) …

曲をこなせるようになる、というのはどういうことか考えてみた。

曲ができる、というのはどういうことだろうか。 ジャズマンは、スタンダードな曲は、曲名さえ提示されれば、すました顔をして弾きこなす、というイメージがある。もちろんそうでなくてはいけない。 だけど、テイクゼロですっとあわせて、乱れなく演奏を収束…

どんなミュージシャンになりたいか。

先週は唐口さんのCD発売記念ライブ、木曜日は黒田卓也さん率いるNYの人達のライブをみました。 そのあと、自分が演奏する機会があったんですけれども… 結論から言えば、あまりにうまい演奏を見て、軸がぶれてしまいました。 二つのライブとも、とてもいい演…

Trombonist David Gibson performs Autumn Leaves

Trombonist David Gibson performs Autumn Leaves David Gibsonさんは、一枚だけリーダーアルバムもってますけど、小難しいこともでき、あまり踏み外さない感じの演奏で、トロンボーンっぽくない気がします。 私的にはかなり好きなタイプです。 このソロ、勝…

音量の話 そして音量が関係ない、っていう話

音量がたりない? 一月ごろ飲み会の後でいつものジャズスポットに行ったわけです。 そこに、浜崎航さんが。 (http://www.watarujazz.com/wataru/Welcome.html)新春早々に来福されてました*1。 多少べろべろ感もありつつ、突風のような演奏。 うーんさすが。 …

カラオケ室にて

カラオケ室二題。 前回のエントリーに書いたとおりトロンボーンの練習の合間に歌ったりしています。 もしくは歌っている合間にトロンボーンの練習もしています。 で、カラオケボックスで、こう考えた。 * * * バックトラックのDVDを作るサービスはできな…

カラオケについて

ツイッターでつぶやいたことを再構成して書いていますよ。 * * * 昨日はカラオケしてました。 カラオケ部始動*1。 ところで、非ジャズの音楽コミュニティーの人からたまに「ジャズも勉強中」みたいなコメントを耳にすることがありますが、ジャズにずっと…

縮小したこと:

一方、2010年の自分を形成するに多大に寄与するところがあった、もんでんさんとのSofu Cafeでの演奏、Stay Blueですが、家族のありようが多少変わってきたために、土日の昼は家族サービスを優先するようになり、また土日にぽろぽろ用事が入ったこともあり、…

備忘録

前回書いたことの達成度と今後の目標 1)達成度…B バラードを吹く機会は幾度かあったが 一応今までよりはNon-Fakeの状態での歌いまわしには気をつけていたように思う。ビブラートはあまり入っていないが、入りすぎるよりはいいだろう。吹き延ばしを丁寧にする…

以下、自分用の備忘録:

1)バラードやスローでのテーマを朗々と吹くこと 特にフェイクを入れない状態で、白玉の吹き方に留意する。 (ビブラートの入れかた、およびタイミング) Old Folks, Misty, Body and Soulをとりあえず練習台にしてみよう。あと、Carl Fontanaに敬意を評し、Pol…

Songbookの比較

コード・ブックを読み比べる。 コンボで演奏する際に、元になるのはテーマとコード進行だけが書かれた汎用の曲集で、"Songbook"とか"Fake book"とかいわれているコード・ブックです。 セッションなどに行く場合、持ちネタの蓄積としてこういう本を持っていく…

The peculiarity of Jazz Trombone

ジャズ「特有」の吹き方? 問い:いわゆる「Jazz tromboneの吹き方」というのはありますか? つまり、吹奏楽の吹き方とは違ったJazz独特の奏法というものを身につけるべきなのでしょうか? これは比較的難しい問題ですね。結論からいうと「違う」ともいえる…

レッスン、そしてセッション。

山口真文さん(6/19)、鈴木央紹さん(6/6)、浜崎航さん(6/30)そして、青柳誠さん、小池修さん、納浩一さん(7/1)。 一か月の間にこれだけの人達が来店するというのは、よく考えたらすごいことですよ。地方都市の福山で。 6/6日には鈴木央紹さん+アダム バーン…

ジャズトロンボーンって…

骨折してしまいました。一年に二度目で、全くツキがありまへん。交通事故で、肋骨を六本。 入院中です。 治ってもしばらく楽器は吹けないかなあ… というわけで本を濫読していました。 以前にも読んだことがある 村上春樹『アフターダーク』 アフターダーク …

楽器を購入したこと

私トロンボーンを中学一年に初めて、今年37ですから、かれこれ四半世紀吹いていることになります。 大方のアマチュアミュージシャンと同じく、25年吹こうが、10年くらいだろうが、うまさはさほど関係ないですけどね。例えば社会人としての成熟ぶりというのは…