半熟ドクターのジャズブログ

流浪のセッショントロンボニストが日々感じたこと

2012年の総括

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去年も音楽には精をだしました。

ちなみに2011年のまとめはコチラ>http://jazz.g.hatena.ne.jp/hanjukudoctor/20120119

昨年に引き続き、県外のセッションにもぼちぼち顔を出しましたが、後半は頻度が落ちたように思います。地元においても、特に今年の後半には、セッションに近い形態に参加する回数が、目立って減りました。

1つには、身も蓋もない話ですが、引越しをして、ジャムセッションの店から、結構遠くなったというのがあります。

それと、自分の家に、練習場所を設けることができたので、セッションという形で楽器演奏能力を維持する必要がなくなった、というのもある。楽器に関しては自宅で、コプラッシュを地道に練習したりしています。スライドのポジショニングは私、完全に自己流で、不効率な動きをしていたことがよくわかりました。すぐには直せませんが、第4~6ポジションのあたりをもっとうまく使いこなす必要がありますね。

 しかし最も大きな理由は、「なんでもあり」のジャムセッションでできることの限界を、何度か感じたからかもしれません。

 ジャムセッションに求められるのは、どういうリズムセクションに対しても、その場でAdjustし、自分の持ち味を引き出してできるだけいい演奏をする、ということです。

 随分長くセッションばっかりやっていますから、普通のオープン参加のセッションで、リズムセクションのレベルについていけない、というのは、随分減ってきました(…と勝手に思っているんですけれども)。むしろ、皆のレベルがまあまあ揃っている場合ではなくて、実力がバラバラである、というシチュエーションが、しばしばあります。こういう時に、僕はまだうまくソロを吹けない。割とダメな人に引っ張られてしまう。でもやっぱり一流どころのプロの方はうまいことしはるわけです。

 どんな時でもうまく自分の演奏を引き出したいなと、ずっと思っているんですけれども、やりづらいリズムセクションの中で時間を重ねることは、必ずしも解決方法に近づかないのではないか、とここ最近は考えるようになりました。やはりある程度実力の揃ったメンツと演奏する時間を背景にして、自分の演奏を構築する必要があるじゃないかなぁ……

ジャムセッションは、必ずしも演奏の質を保証するものではないですから。あ、もちろん、ジャムセッションは面白いので、今後も参加しますけれども。


 もう一つ、明確な課題ですが、来年はもう少し表に出ることを増やそうと思っています。

 ジャムセッションに加わる際にも、フロントマンとしてはあまり前に前に出ずに、オブリガードとかに回ることが多いのです。トロンボーンって、二管・三管編成でやることが多くて、ピン立ちは少ないんですよね。だからリードソロよりも二番手三番手が多い。そういう楽器の特性に添いすぎたかもなあと反省しています。

 今でも、2-3時間セッションに参加していて、演奏そのものには半分以上参加しているのに、テーマは結局一度も吹かなかった、みたいなことはしょっちゅうある。

 これはひょっとして職業的な傾向と関係しているのかもしれないとも思います。今まで、アフォーダンスを重視するというか、与えられた場に対してふわりと適応するという、というのを過度に目標にしすぎたかもしれないなあ。二番手のフロントとして振る舞うのに慣れているけれども、リーディングソリストとして、テーマを吹き、サウンドの方向性を引っ張る、ということに対しては、キャリアの割に、うまくない。中継ぎはうまいけど、先発はあんまり向いていない。はっ、これは『グラゼニ』の凡田夏之介ではありませんか!?

 ま、しかし、そういう自分からすこし脱却したいと思います。テーマをきちんと歌う。テーマからの続いてのソロをしっかり提示する、というところを、意識的に取り組みたいと思います。まあ、2012年の後半は、時にそういう姿勢を前面に出したりもしました。でもまだ不徹底ですね。 

 アドリブに対しては、今までと同様取り組みたいとおもいます。

 最近は、アドリブは、風呂敷の包み方、みたいなものなのかな、と思うようになりました。いろいろな形の荷物を包む。荷物は曲です。物によっては、丸かったり四角だったり、角が出ていたり、平べったかったり、いろいろな特徴がありますが、それぞれの包み方さえ知っていれば、よっぽどのことがない限り、包み方はパターン化される。 もちろん、ただ包むのと、美しく手際よく包むのは違う。美しい風呂敷包みの方法には終わりがないように、アドリブの研鑽にも当然終わりがありません。今年はTpの唐口さんをお手本にして、コンディミとホールトーンからのトニック解決の部分を、少しかっこよくしたいと思っています。後は、マイナー一発とか、そういう曲でうまいこと展開するとか。なんとか60年代よりも後の時代に、コミットしたいです。


 一方、今年は、ホーンセクション的なミッションが増えました。増えました、というか、別に誰も声掛けてくれないんで(私が、そういうの好きだったり得意だったりするのはあまり知られていない)、知っている人に声を掛けて、そろっと押しかけホーン・セクションをやりました。Elevatorsでのホーン・セクション、Cable and the Familystone、ありがとうございました。とっても楽しかったです。Toyboxもありがとうございました。結果的には割とうまくいきましたが、納期がギリギリだったりして、ホーン・セクションとして共演した方々(森川くんにだいぶしわよせがいった)には迷惑をかけたように思います。すみませんでした。そしてありがとうございました。

 同時に、今年はビッグバンドにもかかわらせていただきました。山本さん率いるKJE(倉敷ジャズアンサンブル)に二回出演し、またFJO(福山ジャズ・オーケストラ)にも参加させていただきました。一昨年はビッグバンドに参加したとはいえ、ソロはなかったのですが、今回はソリスト的な役割も頂いたので、自分の持ち味を発揮できる形で参加させていただき、光栄でありました。学生の時にビッグバンドに関わっていた時に比べて、サウンドの咀嚼能力は向上しています。吹いている音のコードトーンにおけるテンションとかは昔より明確に理解できるようになると、ビッグバンドのアレンジの巧妙さは感動的ですね。

 ねがわくば普段のコンボ演奏にもフィードバックできたらとおもいます。このレベルの稠密さで、サウンドしたいものですね。

ジャズ・コンボで言えば、種元さん率いるJazz Monday Trioへの参加およびPuppet-Boppersでの活動も、堅調でした。

 同時に少し減ったこともあります。TamatrioことStay Blueでの活動は完全に縮退してしまいました。金曜日のボーカルセッションへのお邪魔もかなり減ってしまいました。歌伴、というのも自分の音楽活動の中ではかなりの比率を占めているもので、このあたりは形を変えて続けていきたいと思っています。

 あとは、家にピアノを買ったり、防音室を作ったりしたことで、練習体制に質的な変化がおとずれつつあります。むしろ嫁の音楽活動の伸びの方が、私のそれよりも大きいかもしれません。


今年の目標。

1:ワンホーンでのバンドを作る。自分に責任のある形でライブをしなければならないなあ、と思うのです。トロンボーン一本という形で、どこまでお客さんに満足していただけるライブができるのか。

2:出来れば福山圏外への進出。ジャムセッションを足がかりでいいのですが、ゆくゆくはレギュラーのバンドにイレギュラーにプラス・ワンという形で、演奏できればななあと考えております。歌伴のオブリガードが目標ですね。

3:相変わらず、他県出張の際には楽器を持ってジャムセッションに参加すること。東(岡山エリア・関西)、西(広島エリア)、四国(高松・松山)。

4:ジャズ以外ですが、弾き語りをお披露目すること(笑)