半熟ドクターのジャズブログ

流浪のセッショントロンボニストが日々感じたこと

「使っていい音」について その1 〜Available Noteの謎

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2019年京都

問い:使っていい音、使ってはいけない音、というのがよくわかりません。
 自分がアドリブを吹いたりする時に、「あっこの音、はまっていない!」と思う瞬間はあります。おそらくその音の使い方が不適切なんだと思うんですけれども、なぜその音がいけないかが解らないんです……
 でも、理論書をみて"Available note scale"とか書いてあるものの範囲内でも、はまっていないなと感じる時があるんです。
 よくわかりません。

 これ説明難しいんですよ。

 例えばブルースの場合を考えてみましょう。厳密さでいうとちょっと不正確な話になるので詳しい人は片目をつむっていてください。*1

 Fのブルースの場合 Fのキーの音は全部使えます。これで7個 *2
 では、ブルーノートスケールを使えば、Ab、B(Cb)、Ebが加わります。
 さらに使っていい音は3つ増える。するとこれでもう10個の音が使えることになってしまいます。
 一オクターブ12音のうち10音が、なんらかの理論にあてはめて使っていい。
 じゃあ、原理的にどの音も使ってもよいということなんでしょうか?

 ちなみに、上の音列で出てきていない音はF#とDbですが、これらも、半音のアプローチノートかなんかで処理すれば、使っていけないことはありません。

 では、結局使ってもよい音、いけない音というのは何なんでしょうか?
 観念的に理論を勉強しようとする場合、必ず通る道ではないかと思いますが……

* * *

 実は、一つ一つの単音について、使ってはいけない音というのは存在しません。
 ちゃんと探せば、その音を使う根拠となる理論をひっぱりだしてくることはできるもんです。

 ですから単音のレベルで考える限りは、納得のゆく回答はないです。
 ですが、もう少し大きな流れにおいての音の正しさ(正確にいうとふさわしさ、か)正しくなさは存在しています。

 続く。

*1:厳密にいうとブルースはトニックセブンスといって、本来Fmaj7のところがF7になっている、特殊なコード進行なので、ダイアトニックコードとか、調性を初心者向けに考えるには向いていないんです。けどまあそこはもうこれで通しちゃう。

*2:厳密にいうと7thなのでEではなくてEbですけどね。Bop-StyleのブルースはEの音ばんばんでてきますね