半熟ドクターのジャズブログ

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CSR理論とジャズ その1

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CSR理論とは

ここ最近植物学の本とかを読んでいると、植物の生存戦略を説明するCSR理論が目にとまった。

  • C-S-R三角形(C S Rさんかっけい、C-S-R Triangle theory)は、植物の生存戦略に関する仮説であり、ジョン・フィリップ・グライムによって提唱された植物生態学の用語である。
  • この仮説では植物の生活史を3種類に分類し、r-K戦略説よりも広い適用性を持っている[1]。
  • この仮説で示されている3つの生活史とは、
    • ストレスが小さく撹乱が少ない生育場所に適応した競争戦略(C, Competition)
    • ストレスが強く撹乱の小さい生育場所に適応したストレス耐性戦略(S, Stress)
    • ストレスが小さく撹乱の大きい生育場所に適応した撹乱依存戦略(R, Ruderal)の3つ
    • なお、ストレスが強く撹乱の大きい場所に生育できる植物はないためこれは考慮しない
  • ストレスの強さと撹乱の強さを縦軸、横軸にとった場合、3つの生存戦略が三角形のそれぞれの頂点に位置するため、「三角形」の名がある。

(Wikipediaより:C-S-R三角形 - Wikipedia

これは、植物の植生を説明する理論なのである。

C環境:

ストレス・撹乱の少ない環境。例えば森林や雑木林などの植物の生育に適した環境である。
どんどん育ち、競争力の強い種、例えば、もっとも高く生えることができる高木などの種が、有利だ。

S環境:

ストレスの大きい環境。例えば岩場や砂漠など、植物の生育に適していない環境。
サボテンとかのように、低コストで生き抜くことができる種が有利である。

R環境:

撹乱の大きな環境。雑草の生えている植生が代表だが、植生遷移の環境が該当する。こういう環境では、雑草など環境への適応力および繁殖力に長けた種が有利である。

この植物学の理論を、地域におけるジャズの普及・発展状態に敷衍することができるのではないかと思った。

CSR理論とジャズ その2 - 半熟ドクターのジャズブログにつづく。