半熟ドクターのジャズブログ

流浪のセッショントロンボニストが日々感じたこと

バラードの難しさとポジションのはなし

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 去年の総括にも書きましたが、最近やっとバラードに取り組もうと思えるようになった。

 なにしろバラードは難しい。

 私は アドリブとテーマで言うと、アドリブの方が先になんとなく形になってはいたが、テーマを歌うというのが実に苦手な男だった。いまでもそうだ。多分、バップイディオムから研鑽を積んできたからかもしれない。

 しかし特にトロンボーンという訥々とした楽器では結局のところ、テーマ、つまり音数の少ないゆったりとしたフレーズを歌えないとなんも始まらない、ということに今更ながら直面したわけです。


 * * *

 んで、最近の私は、トロンボーンでなにを練習しているかというと、コプラッシュなんです。

 コプラッシュ、トロンボーンエチュードなんですけれども、トロンボーンを25年やってきて、この手の教則本に手を出すのは初めて。お恥ずかしい次第。

改めてコプラッシュをやってみて思うこと。

第4,第5ポジションの使い方がなっちゃいなかった、ということ。

 

例えば、D-B-C-Dというフレーズだったら、4-4-3-4というポジショニングだと手が楽だ。アドリブでやるときは、瞬間芸なので1-4-3-1とかで吹いてたりしました。

あと、同様のフレーズだったら、D-Bb-C-Dだったら 4-5-3-4 とか。

これも、第5ポジションのBbとか、ピッチがやばかったので昔はよう使わなかったんですけれども、覚悟決めて多用する練習をしています。ちょっとましになりました。

でもまだ、例えば Confirmationのテーマとか第6ポジションから始めるところまでいっていません。自然と4,5,6ポジションを使えるようになるにはあと半年くらいかかりそう。

こんなこと、楽器の練習としてはむしろ初級から中級レベルの話で、実にお恥ずかしいことなんですけれどもね。年数だけ重ねて、テクニックも固まったと思っていたんですが、人は変わろうと思ったら変わる。

で、コプラッシュやると、全体的にピッチがよくなりました。そしてテーマを歌うのもやりやすくなりました。やっぱりクラシックの教則本って大事なんだなあと思った。村田陽一先生の言うとおりでした。