半熟ドクターのジャズブログ

流浪のセッショントロンボニストが日々感じたこと

練習について

テクニックと美意識

地元駅北口。2019。「早いフレーズの吹き方」という項では、早いフレーズの吹き方のコツなどを書きました。 jazz-zammai.hatenablog.jp 速いフレーズを吹くには? その2: - 半熟ドクターのジャズブログ 速いフレーズを吹くには? その3: - 半熟ドクター…

成長のロードマップ

アドリブフレーズの習得に際して: ジャズのフレージングについては、どの段階から始めてもいいと思います。 しかし初学で修めるべきことを積み残し次の段階に進むと、遡ってあとでもう一度やる必要があり、あまり効率がよくないことも確かです。 成長の階段…

セッションにはいくべきなのか? その2

前回の続きです。 jazz-zammai.hatenablog.jpその1公開のあと、色々友人の皆さんに意見をいただきました。その1では、独習のアドリブに関する成長、という話に限定していました。 しかしセッションにはそれ以外にもいろいろな効用がある、ということを再確…

セッションには行くべきなのか? その1

問:ジャムセッションにはどんどん参加した方がいいんでしょうか? 先生に習っているある人の話です。 ある先生は「コピーしてそれをセッションに吹きに行くのは意味がない。わかってない状態でセッションに行っても技術は向上しない」と、セッションに出て…

アドリブをするときに気をつけなければいけないこと

裏山。2019年。 どうやってアドリブを吹くのですか? もしくは、アドリブを演奏する際に気をつけることはなんでしょうか? めっちゃ身も蓋もない質問です。 気をつけることは多岐に渡り、その優先順位の付け方こそが、各人のアドリブの持ち味になっているよ…

吹奏楽の桎梏〜ブラバン出身プチ侍の行く末 その2

問い:中学・高校はブラスバンドでした。大学に入ってジャズがしたくてジャズのクラブに入りましたが、アドリブがよくわかりません。 どうしたらいいでしょうか? 前回の続きです。 jazz-zammai.hatenablog.jp アドリブをするにはどうしたらいいかという話で…

吹奏楽の桎梏〜ブラバン出身プチ侍の行く末 その1

問い:中学・高校はブラスバンドでした。大学に入ってジャズがしたくてジャズのクラブに入りましたが、アドリブがよくわかりません。 どうしたらいいでしょうか? という身も蓋もない仮想質問を考えてみました。 このような疑問を持っている人は*1、全国に1…

コードの理解 その5:まとめ

さて、1〜4まで、コード進行についてつらつら述べてきました。 といっても、コード進行の「あり方」というものを示しただけです。眺め方、とでもいいましょうかね。 理論的な飛躍 本来、「ドミナント(V)」→「トニック(I)」の解決感は、一つの調性の中…

コードの理解 その4:ドミナント・モーション

前回の続きです。 jazz-zammai.hatenablog.jp はい。前回のおさらいですね。 Bop-Idiomでは、フレーズのとっかかりを作るために、コード・チェンジを増やします 結果的にはコード進行が細かく複雑になります Bop-Idiomにおいてはコード進行が細かく変化する…

コードの理解 その3:コードを複雑にする理由

なぜジャズのコードは複雑なのか? 前回では、 複雑なコード進行は単純なコード進行(大まかな流れ)を元に作られている。 ジャズではコード進行を複雑化する傾向がある。 と書きました。 jazz-zammai.hatenablog.jpではなぜ、ジャズではコードをちょこちょこ…

コードの理解 その2:圧縮・展開について

ブルース形式というのがあります。多くはワンコーラス12小節で、ロックからR&B、ブルース、ジャズ問わず広く演奏される曲の一形式です。 ジャズでは管楽器がBb/Eb管であることから、フラットの調(FかBb)が好んで演奏されます。 もちろんそれ以外のキーもたく…

コードの理解 その1:アベイラブル・ノートスケールの陥穽

問:アドリブが吹きたくていろいろやっているんですが、今ひとつです。コードが、よくわからないんです。 うん、僕もコードは、よくわかりません。 終わり。 うそ。コード、と一括りにするのは大変危険なことです。 現在の商業音楽の大多数はコードを元に構…

音感の確認 Troubleshooting for Improvisation

前回 絶対音感・相対音感の話を書きました。もしアドリブができないのが悩みならば、 音感に問題がある場合は、原因を要素還元して解決できるかもしれない。 インプロヴィゼーションが演奏されるまで 我々は楽器をもって即興演奏を行う際に、脳内で以下の思…

絶対音感と相対音感―Absolute pitch and Relative pitch

問:よく「私絶対音感だから…」とか「音感がないからなあ…」という話をすることがあります。楽器を演奏する者同士、そういう話しますよね。 ところで、ジャズするには音感、やっぱり必要なんでしょうか。 絶対音感とか相対音感とか、よく言いますよね。 詳し…

目次

これまでの記事のインデックスを作ってみました。 緒言 このサイトをはじめるにあたって: - 半熟ドクターのジャズブログ(はじめに) アドリブについて、演奏について ジャズの演奏やアドリブについて、セッションの現場で感じたことなど。 総論 ジャズの理…

速いフレーズを吹くには? その4:

問い:速いフレーズを吹きたいんですけれども? その1:https://jazz-zammai.hatenablog.jp/entry/2018/10/31 その2:https://jazz-zammai.hatenablog.jp/archive/2018/11/01 その3:https://jazz-zammai.hatenablog.jp/entry/2018/11/02の続きです。 (…

速いフレーズを吹くには? その3:

問い:速いフレーズを吹きたいんですけれども? その1:https://jazz-zammai.hatenablog.jp/entry/2018/10/31/104041 その2:https://jazz-zammai.hatenablog.jp/archive/2018/11/01の続きです。速いフレージングをするためには速い音が吹ける「音の精度」…

速いフレーズを吹くには? その2:

その1: https://jazz-zammai.hatenablog.jp/entry/2018/10/31/104041 の続きです。 リップスラーとタンギング、どっちが重要か? では、リップスラーとタンギングは、どちらがより重要なんでしょうか? 速いフレーズでタンギングが重要なのは、トロンボニ…

速いフレーズを吹くには? その1:

問い:速いフレーズを吹きたいんですけれども? 受験生のほとんどがもっと頭が良くなりたいと思っているように、そして女性のほとんどがもっとキレイになりたいと思っているように、ジャズ・トロンボニストのほとんどが、より速いフレーズを吹きたいと思って…

どの曲からはじめる? その4:ダイアトニックとノン・ダイアトニック

その1:どの曲から始める? その1 初学者の場合 - 半熟ドクターのジャズブログ その2:どの曲を始めるべきか? その2 レパートリーを増やす - 半熟ドクターのジャズブログ その3:どの曲からはじめる? その3:調性 - 半熟ドクターのジャズブログ の続…

どの曲からはじめる? その3:調性

その1:どの曲から始める? その1 初学者の場合 - 半熟ドクターのジャズブログ その2:どの曲を始めるべきか? その2 レパートリーを増やす - 半熟ドクターのジャズブログ の続きです。 トーナリティ−(調性) 大多数の人は、アドリブを習得する際に、 …

どの曲を始めるべきか? その2 レパートリーを増やす

これも上野の国立科学博物館のみやげですな。前回 (どの曲から始める? その1 初学者の場合 - 半熟ドクターのジャズブログ )の続きです。 レパートリーを増やす: さて、初学の段階では、前回上述したように一曲一曲こなしていくわけですが「一つの曲をしゃ…

どの曲から始める? その1 初学者の場合

ええと、この前の昆虫展で買いました。メガネ置き。めっちゃ不便です。かわいいですけど。(2007年くらいに書いた記事をRefineしています。) 問:コンボの曲をやってみようと思います。 ただ、どの曲をしたらいいのか、よくわかりません。 先輩に訊いたら「簡…

記譜について その2

問い:小節数が半端な曲のコピーはどういう風に書いたらいいんでしょうか? はい、結構微妙な問題ですね。 その1で私は「コピーの際の小節は4つ割にせよ」というアドバイスをしました*1 半端っぷりにもよるし、 楽譜を書く対象にもよる、 最終的にはケース…

記譜について:

問い:Jazz始めたんですけど、楽譜って自分で書くんですねぇ。びっくりしました。 何か注意事項ありますか? はい。コンボやセッションで「この曲やりたいでーす」ともってくる譜面は、メロディーとコードの書いてある、いわゆる「Leadsheet」と言われるもの…

上達する意味とは その2

前回(上達の意味とは その1 - 半熟ドクターのジャズブログ)の続きです。 問い:大学のビッグバンドに所属しています。 同級生には「プロになる」と息巻いている人もいます。 正直にいうと、私にはそこまでの覚悟はありませんし、それなりの大学に入ったん…

上達の意味とは その1

問い:大学のビッグバンドに所属しています。 同級生には「プロになる」と息巻いている人もいます。 正直にいうと、私にはそこまでの覚悟はありませんし、それなりの大学に入ったんだし、将来はそれなりに就職をするんじゃないかと思います。 つまり、今は本…

練習と貯金 その2

前回(練習と貯金 - 半熟ドクターのジャズブログ)の続きです。 幸福とはなにか?不幸とは? おそらく幸福か不幸は、「お金」=技量の絶対量ではなく、収入と支出のバランスがどれだけ均衡しているかによるのではないか。 やりたいことがあるが達成する能力…

練習と貯金

(この原稿も2006年初稿を書き直したものです) 大学生の時、いわゆるジャズ研*1に所属していた。結果的に7年も在籍したせいで後輩や先輩の成長、失敗、ドロップアウトなど多数見たが、人の行く末など大体決まったパターンに集約される。ちょうど我々の人生…

「即興」の意味

(この記事も過去記事の再掲です。初出2006) 問: ジャズの人は「アドリブ」に対してすごく価値をおいていますけど、正直言ってよくわかりません。 最高級に完成されたソロがもしあれば、それはもういじりようがないはずです。毎回アドリブで、違ったソロを…